1月11日 宦官

昨日の事から。(少し汚い話です。すみません)

朝、トイレに行き様を足そうとすると、尿道に激痛が走る。
未だかつて経験した事のない痛み。排泄が困難となる。
明らかに何かが詰まっているとしか思えない。しかし、そんな事が起こり得るのか。
トイレの前で顔を真っ赤にしながら必死で排泄を試みる。
宦官の話が頭をよぎる。宦官は性器を切り取った後、傷口に焼きごてを当てる。
その際、竹で出来た細い棒のような者を尿道の辺りに差し込む。尿の通り道を確保する為だ。
傷口が落ち着いたら、竹の棒を引き抜く。排尿がされればめでたく宦官となり、されなければ死ぬ事となる。
宦官になる事はとてもリスキーな事なのだ。死ぬ確率はかなり高かったと言う。しかし、他に出世の道のない低い身分出身の者等は、進んでそのリスクに身を投じたそうだ。
その話を聞いたとき、俺が知った事。それは尿が出来なくなると人間は死ぬ、という事である。
お、恐ろしすぎる。このままでは俺は死んでしまうかもしれない。
必死で排泄を試みると、少し出る。良かった、なんとか死なずには済みそうだ。

昼。アマル氏とママ氏、そして俺とで話す。屋根はやはり500ルピー。合計は5500となる。その他、施工から4日で完成する事、土地の検分、資材の調達に同行する事等を確認する。
重要な話合いであったと思うのだが、全く集中出来なかった。
話し合いが終わると、すぐにトイレに向かう。異物感は消えていない。
その後部屋に戻り、これからどうするか考える。病院に行くべきだろうか。
途方に暮れていると、突然の小さな痛みの後、不意に何かすっきりしたような気分になる。
何かが排出された?
再びトイレへ向かう。すると、朝よりも遥かに簡単に排泄が出来た。
これはどうした事だろうか。未だ少し痛みはあるが、質が変わっている。先ほどまでは明らかに何かが詰まっている様だったが、今はその詰まっていた辺りが少し狭くなっているような感じだ。
とにかく、ほっとする。なんとかなりそうだ。

今日。
引き続き尿道に痛みは有るものの、昨日程ではない。しばらく様子を見よう。
今日は大雨が降った。今は乾期であるはず。ママ氏に聞くと、とても珍しい事であるとの事。
ここ数日、水不足のため断水が続いていた。まさに恵みの雨とでも言えば良いだろうか。
断水。初めての経験。飲み水は問題なかった。基本的に飲み水は井戸で地下からくみ上げたものを使う。年中出る。
問題は生活用水。水は、飲料水として以上に、何かを洗い流したり、何かを押し流したりする事に使われる事が多いように思う。
これはかなり大きな問題だった。大小様々な問題が起こる。体が洗えない、これは小さな問題。排泄物が流されない、これは大きな問題だ。
村を歩くと、たくさんのため池を目にする。ため池とため池の間にはポンプが設置され、水を移す事が出来るようになっている。
雨期の間に水を貯め、乾期を乗り切る為の工夫だろうか。ため池の水は飲み水としては使えないが、何かを洗い流す事は出来る。村人は自分の体、服、食器、歯等をため池の水を使って洗う。トイレもこの水を使って流す。
もちろん俺も、この水を使って生活している。少し、泥と藻で濁った水。

昼。ママ氏と話す。
今日本当は土地の検分に行く予定だったが、この雨では無理だという事で同意。
傘が約に立たないレベルの天候で外を歩くと、本当に泥だらけとなる。日本の大雨とはレベルが違う。
おそらく明日は雨がやむと予想し、明日午後4時半にアマル氏同伴で土地の検分に行く事を確認。やんで下さいお願いします。
公衆トイレに関しても話し合う。村のトイレが一段落就き次第、まずはロキカンタプルのバス停へ行き、周囲のショップキーパーと話し反応を見る。正直、村とバス停のどちらにトイレを作る事が正しいのかは、まだ解らない。ただ、マーケットでパブリックに話し、説得する覚悟は出来た。

ブログに新しいコメントが有るのを見て、すこしにやにやする。
コメントして頂いて、どうもありがとうございました。しばらく様子を見ます。
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by kakasi0907 | 2005-01-12 01:07


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