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二日分

2月20日 ネット危機

昨夜からネットが繋がらない。サーバーに接続する事は出来るのだが、認証で弾かれる。
以前も同じ事があった。その時はアカウント名を更新している最中であった事が原因だった。研修半ばでの事であったため、この先ネットが使えなくなったら本当にどうしよう、と青くなった覚えがある。
今回は職員に確認した限り、アカウントやパスワードに問題は無かった。となると、なんらかの問題がサーバー自体に生じているのだろうか。

今日は休日。朝から晩までぐったりする。ここ数日いろいろ大変だった。
以前落としておいた「平原」という題名のオンライン小説を読む。オンライン小説界は玉石混交で、一時は視聴者や読者を置き去りにしたまま終了する様々な物語を自らの手で補完するファンフィクションが席巻していた。ファンフィクションは読み手の願望充足カタルシス勝負な部分があるため、文学的に評価する事は難しい。
が、中にはまじめに普通の小説を書く人々も居る。「平原」もその一つ。
伝奇系少女漫画の男性キャラっぽい人物像、それぞれのエピソードに説明不足消化不良バランス欠如、やはり伝奇系少女漫画的な終わり方、といった問題があるが、一貫して読ませる物語だった。
少し驚いた。玉石混交、と自分で言っといてなんだが、本当に玉があったよ。
一日で全部読まされてしまった。

本が好きで、特に小説は大好きだ。あればあるだけ延々と読み続ける。一日一冊と決めないと寝る事を忘れてしまう。朝になって、自己嫌悪に陥る事もしばしば。
インドに来てからも数限りなく小説を読んだ。都合上英語の小説も読んだが、やっぱり日本語が面白い。ライトから古典まで何でもござれだが、これからはネット小説にも手を伸ばしてみよう。
ああ、また眠れなくなりそうだ。


2月21日 小便器論争

昨日小説を読みすぎて、徹夜をしてしまった。朝自己嫌悪に陥る。今日は9時半からシッディベリヤに行く予定だった。睡眠不足の吐き気を押さえて自転車をこぐ。

現場につくと人だかりが出来ていた。また揉めている。今日の焦点は小便器。
一方は小便器を付ける事を主張し、もう一方は付けない事を主張している。
インド式の便所は壁に排水用の穴をあけただけ、という小便器が主流。男性は壁に向って用を足し、小便は壁を伝い排水溝へと流れて行く。まぁ最終的に排水されるし、掃除もしっかりされればきれいなので良いのだけれど、どうにも原始的だ。
俺は設計にまで関わっていなかったため、小便器を付けるものだと完全に思い込んでいた。が、元々付けない予定だった、と聞いて仰天した。
早速小便器を付ける事を主張する側を強烈に支持する。企画者の主張と言う事で、すんなりと小便器を付ける事に纏まった。
ほっとする。

午後、ママ氏と小便器を仕入れに行く。マーケットの業者に発注させても良かったのだが、時間もかかるし費用も余計にかかるため、自分たちで買いに行く事にした。トイレ市場はロキカンタプルにある。
いい感じの小便器がすぐに見つかった。そのままバイクで輸送する。ママ氏が小脇に便器を抱え、俺ママ氏職員の三人乗りでインドの道を走る。無茶苦茶だ。
日が暮れる頃には小便器を現場に送り届ける事が出来た。これでかなりの時間節約になったはずだ。
このまま順調に行けば明日にはほぼ完成する。ネットが相変わらず使えないためリアルタイムで写真を公開出来ないのが残念だ。

シッディベリヤが完成次第、すぐに幼稚園のトイレに移る。
時間は限られているが、多分大丈夫だろう。行ける。
by kakasi0907 | 2005-02-22 00:32


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