12月14日 皮肉な仕事

新しい仕事が舞い込む。
先日研修生が逃げ出した。自分以外に二人いた研修生も今では俺一人になってしまった。
今頃彼はゴアのリゾートビーチだろうか。
彼には仕事がなかった。彼は既に大学を卒業しており、就職をやめてまでNGOに来たが、ここには彼の為の仕事はなかった。彼はずっと悩んでいた。
我慢の限界だったのだろう、ともかく彼はいなくなった。
俺はNGOのGMに直談判をした。居なくなった彼から俺は何度か相談を受けていた。
すくなくともNGOの責任者として、今回の事をどう思っているのか意見を聞かせてもらえない事には納得ができない。面と向かってじっくり話し合った。

結果俺に新たな仕事が出来た。研修生受け入れに関する具体的なプログラム作りがその内容だ。仕事が無い事を嘆いていた彼が居なくなった事で、もともと仕事のあった俺に新たな仕事が舞い込んだ。皮肉な話だ。
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# by kakasi0907 | 2004-12-15 02:29

12月13日 差別と区別

夕食をとっている最中に、米がいつもと違う事に気づく。
いつもの米はキロあたり10ルピーだが、今日の米は16ルピー。
くさみがなく、さらりとしたした感触。少し粒が小さい。カレーにとても良くあう。
今日はバングラデシュのNGOから視察団が来ていた。とても重要な客であったらしい。
米は、ここ西ベンガル州の主食である。
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# by kakasi0907 | 2004-12-14 00:32

12月12日 理論と現実

トイレを作る事業をスタートさせた。今はクライアントを絞り込んでいる。
10人家族で月収は2000円程度、子供の一人が精神病に苦しんでいる。
女性ばかりの4人家族で月収は600円程、数年前に夫が死に今はわずかな収入と近所からの施しで生きている。
現状で建設できるトイレは一つが限度。どちらを選べば良いのだろうか。
後者は政府からの援助で家を建ててもらっている。順番から言えば前者だが、後者は周りの住人(5家族)とトイレをシェアすると言っている。
幸福の総量?馬鹿な。
 
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# by kakasi0907 | 2004-12-12 04:16

12月11日 恩師

恩師へ手紙を書こうと思う。
インドを発つ際に約束したにもかかわらずまだ一度も連絡を取っていない。
何度か書こうとしたのだが、書き始めると畏まってしまい書けない。
本当にお世話になった先生だ。
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# by kakasi0907 | 2004-12-11 00:37

12月10日 日記

日記をネットで公開している事を知ったら、友人は皮肉気に笑って「駄目だな」というだろう。

迷いと戸惑いを率直に伝えたい。
インドに来てからそんな体験の連続だった。
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# by kakasi0907 | 2004-12-10 00:48

9月1日〜7日

9月1日 5日目
カルカッタ
ビザのレジストレーション。具体的には一体それが何なのかわからないが必要らしい。イギリス人とスペイン人と共にカルカッタの市役所(?)へ。
職員の手際が異常に悪い。信じがたい。何だかよくわからないが、未だかつて見た事がない程遅いスピードで動く。やたらと傲慢だ。書類を投げてよこす。なんだかんだで、えらく時間がかかった。

英会話
徐々に同僚の英語が聞き取れるようになってきた。日常会話っぽい事をかわす事ができる。もっとも簡単な文法で、可能な限り単純に話せば良い。中学以下の英語で大丈夫だ。要は慣れか。度胸があれば慣れすら必要ないかもしれない。同僚(イギリス人二人、NZ人一人、カタルニア人一人)との仲も自然と深まる。

風の唄を聴け
友人から譲り受けたものだ。この一日で読み終えてしまった。感想は、言葉で現すのは困難だ。過去を切り取って文章にしたような、かつて同じ事を経験したような、記憶と文章が同化したような。不思議な印象を受けた。セックスへの流れとその描写が極めてさらりとしている。ダンスダンスダンスでは極めて濃厚であるのに。女性の体の描写は細かすぎる程なのに。様々な料理、冷蔵庫の中の食料、特にトマトソースと乳製品が村上の文章を通すと凄まじくおいしそうなものに感じる。

愛と幻想のファシズム
1996年の夏は俺の中でまだ終わっていない。同じ村上なのにこの差はなんだ。部屋で一人で読むと、若干心が荒む。あとで読む。

恐怖
恐怖とは一体なんだろうか。恐い話を聴いて怖がる。怖い要素の集合?何故か夜部屋に一人でいるのが怖い。日本を立つ前にホラーゲームをやりすぎたせいか?窓を開けっ放しで寝るのが怖い。ずっと考えてしまう。ただ、だんだんと面倒臭くなってきた。出てきたら怖がれば良い。出てくる前に怖がるのはなんか損だ。


9月2日 6日目
時間
ダイヤモンドハーバーというところに行く。ガンジス川の中流に大きくカーブを描いている箇所がある。そこはまるで湾のようになっており、岸が遥か向こうに見えない。ガンジスの流れはゆるやかで、インド人の時に対する態度を象徴しているかのようだ。30分待ってくれと言われた。すると、3時間待たされた。イギリス人が、これがインドの30分なんだよと言った。
この時間の流れに慣れてしまったら、俺はいったいどうなってしまうのだろうか。果たして日本で普通に生きる事ができるのか?

辛さ
インドの田舎でレストランに入る。料理が辛かった。いつもNGOで食べさせてもらっている料理は、辛さを押さえたものであるという事がわかった。

アニメ映画
同僚のイギリス人は、黒沢アキラ、羅生門、七人の侍、千と千尋の神隠し、ファイナルファンタジー10が好きだと言う。えらく困ったイギリス人もいたもんだ。とても趣味が合う。やたらと俺を気遣ってくれる。でも胸にはグロいタトゥーがある。

電話
会室に電話をかける。みんな勧誘に出払っているらしい。明日またかけることにする。


9月3日 7日目
プロジェクト
ダイヤモンドハーバー市場衛生環境改善計画。リーダーが普通に俺ら学生に意見を求める。いいのかな?VSSUと市場のショップキーパーと共同で、市場の衛生管理を組織化する。通常は政府がするべき仕事だが、政府は金が出せないと言う。スイーパーを雇い、VSSUとショップキーパーが共同でお金を払う。ショップキーパーの啓蒙を同時に行い、最終的にショップキーパーに管理させる事を目的とする。インド人のレイジーさ、給料配布の難しさ、カースト制度など様々な問題が絡む。意見を求められたが、うまく言えない。ニュージーランド人がガンガン言っていた。少し焦る。すぐに心を落ち着ける。この一ヶ月でまず環境と仕事に慣れる。それが目的だ。目と姿勢と態度で気合いだけは伝えておこう。

好き
現地の子供に好きと言われる。好きと言われると困る。本当に困る。難しい。あまり慣れていない。どうしたら良いかわからない。何故か避けてしまう。困ったなぁ。

石けん
風呂場に石けんをおきっぱなしにしていたら、ここは公共の場だからといわれた。怒っていたのか、気遣ってくれていたのか。


9月4日 8日目
言語
ベンガル語をいくつか覚える。極めて限られた地域(東インドとバングラデシュ)でしか使えないが、まぁ良いだろう。
How are you?→AAPNI KAMON ACHHEN(アップニ カモナ アチェン) 
Fine.→BHALO ACHHI(バロ アチ)
とか。だんだんと。英語が簡単に思えてしまう今日この頃。

風邪
微妙に風邪を引いたような感じがある。部屋に巨大な扇風機がある。天井についている。凄まじい暑さから、一晩中止める訳には行かない。布団をかぶると暑いので、Tシャツとパンツ一丁で風を受け止める。そして風邪を引く。どうしようもない。

旅行
研修生で9月20日から旅行に行く予定らしい。三週間の行程だ西へ行くらしい。砂漠も見る事ができる。うむ、すばらしい。

ネット
スペイン人のパソコンでインターネットに接続する。俺のパソコンから接続したいが、パスワードと方法がわからない。幸いにも彼のパソコンは日本語を表示できた。アイセック日本の担当者にメールを送り、他のメールをチェックする。
メッセンジャーに接続すると、友人のHが話しかけてきた。相変わらず元気そうだ。うんよかったよかった。少し元気が出てきた。ハッピーだ。

ゲーム
イギリス人がグラディウスにはまる。でもあんまりうまくない。すぐに死ぬので、見ていて少しおもしろい。

甘い
辛いものはとことん辛く、甘いものはとことん甘い。それがインドの食べ物。辛いものはまぁ良い。甘いものが甘すぎる。食えねぇ。いや、食えない事はないのだが量が食えない。しかし、好意で出してくれるものを残すのは俺のポリシーに反する。必死で食う。甘いラーメンはもう十分だ。おかわりはいらない。
そんなかなしそうな顔をしないでくれ。

9月5日 9日目
延期
今日は市場に行く予定だったが、労働者ストライキのために電車が止まってしまった。明日に延期。せっかく早く起きたのに。出発の日にストライキが起こるとやばいな。飛行機に乗り遅れるとかシャレにならん。1日前、いや2日か3日前に出るべきだ。カルカッタでのホテルはどうしようか。

部屋
日本人が気になるらしく、部屋にいろんな人がやってくる。今風邪気味で寝てる事が多いので、たまに困る。とにかくなかなか出て行かない。まぁ勝手な事を行っているのは承知だが、けっこう困る。部屋を借りている手前、強くは言えないし、英語もあまり通じない事も多い。しょうがないっちゃしょうがないんだが、いろいろ聴かれて結構困る。集中して何かをやりたい事もある。どうすりゃいいんだほんとに。

カードゲーム
イギリス人の男女、カタルニア人の男、ニュージーランド人の女とトランプに興じる。コンチネンタル、あるいはパワーオブスペイン。複数回の勝負を原則とし、合計点数の少なさを競う。ゲームを共に行う事は関係を深めるのに非常に役立つ。残念ながら俺は弱いが。


インドの虫はでかい。ゴキブリをイギリス人とスペイン人の部屋で見た。バングラデシュで見たものよりも黒くてでかい。正直気持ち悪かった。次に廊下を歩く巨大な昆虫に出くわした。遠目で俺の足くらいある。えらくゆっくりと歩くので危険なものではないと判断し、懐中電灯を持って観察に行く。巨大なタガメだった。なぜ陸に上がってしまったのかわからないが、緩慢な動きの理由も同時に解決した。日本では久しく見ない昆虫だ。

老化
インド出立前、実家に帰った。飼い犬が老化してた。目が見えなくなっていた。本屋で立ち読みをした本に、信じていたものが崩れ去り、財産を全て失った男が失明し急激に老化していくシーンがあった。そのシーンは、彼の取り巻きが彼の持ち物をはぎ取ろうと飛びかかって行く様で締めくくられていた。俺はかつて、誰か、例えば父や母や友達をがっかりさせるのが好きだった。最低の嗜好だ。急激な老化が落胆の極地であるような気がして、最初そのシーンを見て興奮を覚えた。しかしすぐに吐き気をともなう嫌悪感が俺を襲った。俺は父や母や俺の大切な人をこんな風にしたくない。絶対にしたくない。そして自分もなりたくない。少しでも興奮を覚えてしまった自分自身に凄まじく嫌悪感を覚えた。汚いもののように思えた。インドに行く直前の精神不安定な時期に重なり、俺は大きなショックを受けた。
インドに来て以来、段々と考え方が変わりつつある。そんな落胆など屁で笑うくらいの窮状にある人たちが、このインドの農村には沢山存在していて、みんなたくましく生きているからかもしれない。しかし、それとは別に次の二つの事を押さえる必要がある。
老化して行くのはどうしようもない事だ。避けられない運命だ。しかし、父や母や大切な人を落胆の中で老化させる訳には、絶対に行かない。肝に銘じなければならない。
同時に、取り巻きの汚さ。このような人のつながりの中に生きるべきではない。無償でつきあってくれる友達を大切に、誠実につきあって行かなければならない。

9月6日 10日目
誕生日前
明日は誕生日だが、いったいどのような事がおこるのであろうか。

地震
三河地方で地震が起こった。震度4の地震だ。小さいとは言えないが、それほど大きくはない。被害は少なかった。前々から予想されていた事だが、東海地方を中心に近く大地震が起こる可能性が高い。父と母、祖父母が住んでいる地方のため正直恐ろしい。


部屋を暗くすると、何かお化けがでそうな気がする。目をつぶると、日本にいた頃に会室で皆とプレイしたホラーゲームのシーンが浮かんでくる。仮面の女。クリスマスイブ。つきこもり。ホラーゲームは一種の快感をもたらす。空想の物事、あるいは自分に起こった事ではない物事、さらには自分には起こりえないという事をどこかで確信しているがもしかすると起きるのではないかと妄想する物事を怖がるという事は、冬の部屋にストーブを利かせてアイスを口にするようなものなのかもしれない。この場合、怖がるのは楽しい。一種の娯楽だ。しかし、娯楽によって睡眠時間が削られてしまうのはばからしい。程々にしなければ。

質問
ニュージーランド人にプロジェクトについての質問をしてみる。事前にメモで整理してから望んだ。ショップキーパーをいかにモチベートするかが、このプロジェクトの持続性を語る上で非常に重要に感じたのだが、方法の記述が不十分な気がしたのだ。少し勘違いがあったようで、違う事を説明される。あまりわかっていなかったので、それはそれで収穫があった。次にどこにそれが書いてあるのかを聴いてみる。いくつか示された。一応書いてある。正直それほど会話がうまく行ったとは思わないが、何度かこういった事を重ねて行くうちにうまくなって行くだろうと思った。質問してよかった。

ガンジー
映画を見る。題名はガンジーだ。どこまで脚色あるのかわからないが、偉大な人物であるという事はわかった。彼は暗殺される寸前にパキスタンへ行こうとしていたが、もしたどり着いていたら今のインドとパキスタンの現状も変化していたのだろうか。インド周辺の二国すなわちバングラデシュとパキスタン。共にイスラム国だが、両国とインドとの関係がよくわかった。血塗られた歴史が隠されていた。


砂漠の旅にビビる。何故だろうか?なにしろレジャーだから。あんまり快適でないような気がする。体中がかゆいのもいやだし。シャワーが無い生活に耐えられないかもしれない。トイレとかはどんな感じなんだろう。ハンドウォッシュくらいなら別に良いけど。手が洗えないのはちょっとなぁ。喘息も正直心配だ。うーむ。そりゃ、すぐに日本に帰る事ができるなら三週間くらい我慢するさ。でも俺はインドのロキカンタブルに帰らなきゃ行けないんだよ。一体いつになったら俺は気を抜く事ができるんだ。うーん。しかし、間違いなく一生今しかできない体験となるだろう。どうしよう。
ヒマラヤにも行くらしい。こっちの方が喘息的にはヤバいのではないだろうか。うぅむ。どうしよう。親に聴くとか嘘をついて返事を二三日延ばしたけど、どうしよう。うーん。会室に電話しいてから気分で決めるか。


9月7日 11日目
誕生日
今日は誕生日だ。俺の。朝飯を食べに行くと、同僚がプレゼントをくれた。サンダルとインド全図だ。嬉しい。次はスペイン人の誕生日だ。セプテンバーイレブン。

電話
親と会室に電話をかける。親が薬各種を送ってくれるらしい。助かる。なにしろ体中が痒いからだ。垢擦りもあるらしい。すばらしい。本は国際便の様子を見てから送るらしい。懸命だ。なんの本にしようか。
会室。沢山の後輩、友人と話した。心休まる一時だった。今日はレジ日らしい。レンゲは給料の未払いを気にしているらしい。

マイペース
マイペースに行きたい。とにかくマイペースだ。それがこのインドでは最も重要ではないか。俺の好きなようにやろう。最低限押さえる部分だけ押さえておけば良い。仕事をしっかりやる事。同僚との交流を稀薄にしすぎない事。資源を使いすぎない事。この三つを守れば、良し。マイペース宣言。一人でいても誰も心配しないような、黙々とパソコンを撃っていても心配されないような、黙っていてもそれほど心配されないような、それでいて肝心なところには必ずいるような、そんなキャラ。マイペース宣言。子供に好かれようが、インド人が部屋に居座ろうが、同僚が見つめようがとにかくマイペース宣言。俺の一番良いペースでやる。絶対にやる。それが最高。インドで学んだ事だ。その為には本とパソコンが重要だ。沈黙には本を、仕事にはパソコンを。

村上
村上春樹と村上龍について。二人とも日本ではあまりにも有名な作家だ。ただ名字が同じというだけの共通点しか持たないが、不思議と関連性を感じてしまう。何故だろう。違いは簡単に書ける。文。村上龍は、人間の生理描写がえげつない。セックス、女性器、嘔吐、発狂、生理、排泄、キス、病気、全て。棍棒に鋭い鉄条網を巻き付けて殴っている感じ。

見知らぬ人
夜、突然職員が一人部屋に泊めてくれと言ってきた。正直嫌だが、日本人的精神から泊めざるを得ない状況に。インド人と同じ部屋で過ごす初めての夜。
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# by kakasi0907 | 2004-09-07 03:08

8月29日〜31日

8月29日 2日目

迎えが来る。寝てないというと、ここは安全なのになんで寝てないんだと言われる。少しむかついた。そんなん知るか。とにかく眠いと訴えると、割と大きな家に連れて行かれる。でかいベットにシャワーのある家。とりあえず寝る。

ワークショップ
アイセックのメンバーに連れて行かれ、アイセックカルカッタの会合へ。違和感。彼らはサクセスしたいらしい。「サクセスするための7つの方法」みたいな本について勉強会を開いている。場違いな感じは最後まで。講師にイライラする。俺はアイセックのメンバーではない。

インド民家
サンディープ。アイセックのメンバーの家で一泊。一つのベットで二人でねる。とにかくシャワーを浴びてぇ。でもこの家にはあまり水の蓄えがないようなので、タオルで拭く。寝苦しい。

WWE
サンディープはWWEが好きらしい、ケンゾウが俺の高校の先輩だと告げると面白がっていた。俺はゲレロ一族とクリス・ジェリコが好きだと言うと、渋いと言われた。俺もそう思う。タジリも好きだ。プロレスにもグローバル化の波が押し寄せている。スフィンクスからマクドナルドが見えるのも面白いが、世界中みんなWWEを見ているというのもおかしな話。

8月30日 3日目

トレイニーハウスに行く。日本人に会った。ユウキという名前らしい。シャイで目を合わせてくれないが、いつものように話している内に仲良くなった。最後はいろいろと心配してくれた。とても心温まる経験だった。
行き先のNGOについてとても心配していた。流れに任せるととんでもない事になる、と。カルカッタのアイセックはあまり信用できないと。少し不安になる。

到着
電車で行く。カルカッタから二時間、ロキカンタブルへ。電車はとても良い経験だった。普通のインド人が乗る座席。日本の満員電車のようだ。凄まじく汚いが。みんなが俺の方を見ている。日本人が珍しいらしい。同行したインド人がとてもいい人だった。
到着。何人かが俺を出迎える。インド人と、欧米人。女の子もいる。花をもらう。しばらく歩いて、車に乗る。10分程行く。どんどん田舎へ。凄まじいところへ連れて行かれる事を覚悟する。到着、白い大きな建物。予想に反して、きれいで大きい。個室が与えられる。ベットだ。こんなに恵まれて良いのだろうか。俺は本当に運が良い。


8月31日 4日目
初日
VSSUについての説明を受ける。ここに来る前は自然保護団体をイメージしていた。実際はマイクロファイナンスを中心として、公共政策を総合的に実施するNGOだ。インドでは政府の力が地方まで行き届いていない。故に地方に目を向けると何もかもがまったく整備されていない。水道も下水道も、道も舗装も、トイレも衛生もなにもかもが。VSSUはウーロンの公共事業をマイクロクレジットによって得る余剰によって行っている。地方自治帯の役割を代行している。政府は様々な出所からのお金(例えば税金)を公共政策によって分配する機関であるとも言う事ができる。問題は中央政府から地方への距離がありすぎる場合、サービスが行き届かない場合があるという事だ。
インドはまさにその典型であり、VSSUがあるエリアはまったく公共政策が行き届いていない。人々の生活の質は、適度なインフラストラクチャーの整備と、十分な公共政策によって底上げされる。良い人生への多様な選択は、そこから行われるべきだ。VSSUはこのエリアの公共政策を政府に替わって行っている。どのような形で、地方の政治が発展して行くのが最も望ましいのか俺にはわからない。VSSUと中央政府がリンクして行く事による行政の発展も健全な形の一つなのかもしれない。

しかし、VSSUが環境団体では無いという事にはショックを受けた。せっかく事前に勉強をして来たのにこれでは肩すかしもいいところだ。アイセックは外国の研修先を紹介するため、情報の交換に少し難があるのかもしれない。事前情報は徹底してほしい。ふむ、しかしマイクロファイナンスか。これも運命か。
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# by kakasi0907 | 2004-08-31 03:11

8月28日 一日目

出立
日本を発つ。駅に沢山の友達が見送りに来てくれた。自分はとても気が小さい人間で、ちょっと困った事があるとすぐ逃げようとする。インドに行く事も何度か断念しそうになった。TOEFLや学校の成績、面接、研修先の二転三転、飛行機のキャンセル、ビザ発行必要書類の遅れ、大使館との交渉。そんな時、自分の尻を蹴飛ばしてくれたのが友人たちの言葉だった。本当に感謝している。

成田エクスプレス
重たいトランクを抱え、階段を駆け下りるとちょうど扉が閉まろうとしていた。なんとか間に合う。
途中の駅で、ふいに外を先輩が横切る。俺を捜しているのか。すぐに扉から顔を出す。その瞬間扉が閉まった。あわてて引っ込める。走り出す列車を先輩が追いかけてくる。手を空に突き上げて何か叫んでいる。「グッドラック」
はは、わかりました、先輩。

空港
母と祖母と親戚が待っていた。荷物が重すぎる。飛行機に乗らないかもしれない。早急に荷物の削減を行う。なんとかなった。

飛行機
母と祖母に手を振りいよいよ日本を発つ。まずはシンガポールへ。二時間程気流の悪い場所を通過する。凄まじく揺れた。スチュワーデスが本機は順調に飛行中です、とアナウンスを入れるがかえって不安になる。後輩のPが飛行機事故は車の事故より確率が低い、と言っていたのを思い出す。不意に気が楽になる。それから先は逆に揺れが楽しくなる。

シンガポール空港
すばらしく美しい。世界一美しいかもしれない。乗り換えは簡単に終わる。港内の職員は無茶苦茶親切だった。いよいよインドへ。機内のトマトジュースがうまかった。

カルカッタ
カルカッタへ着く。まずは両替をする。物価がよくわからないので、とりあえず500ドルほど換える。これは失敗だった。凄まじい量の札束が出てきて焦る。財布から溢れるほど。手では持ちきれない。とりあえず、鞄のなかに生で押し込む。両替商が穴のあいた日本貨幣はないか?と聴くので、五円玉を渡す。コインをコレクションしているらしい。仲良くなる。いろいろとアドバイスをしてもらった。これから先は街の銀行で両替をすべきとの助言。そのほうが遥かに効率が良いとの事。参考になる。

アイセック
到着ゲートにアイセックのメンバーが待っているはずなので、行ってみる。いない。困った。時差の問題か?とりあえず、アイセックカルカッタのリーダーであるアナミカに連絡を試みる。つながらない。公衆電話の掛け方を間違ったか?

日本人旅行者
とりあえず外に出てみようとすると、出た瞬間に怪しい連中に囲まれそうになる。ヤバい、と思ってまごついていると先ほどの両替商と日本人旅行者が血相を変えて走ってきて、俺を空港の中へと引っ張り込んだ。とにかく、この時間帯に大金を持って外に出るのは危ないから空港の中で朝まで待てとアドバイスを受ける。日本人旅行者は木下さんと言い、同じ両替商で両替をしていた人だった。とりあえず状況を説明すると、国際電話で日本の担当者と話してみるのが良いのではないか、との助言をいただく。それが良い。木下さんは俺にスナックをくれた。こういうときはとりあえず食うべきであるとの事。

ネットカフェ
空港にネットカフェがあったので、とりあえず日本にメールを送る。日本語表示ができなかったので、アルファベットで書く。

空港の一夜
荷物が多いので、パクられる可能性が高い。ガードしていると、気になって眠れない。結局一睡もできなかった。
朝5時、日本では8時半になったので村井さんに電話をかけてみる。つながる。アナミカと連絡を取ってくれるらしい。9時くらいに迎えが来るとの事。。


空港の売店でミネラルウォーターを買う。15ルピー、30円くらいか?1リットル入りでこんなものか、安いな。(あとでわかった事だが、インドでの相場は20円らしい)

波乱
いきなり初日から波乱の幕開け。飛行機の中でいろいろと悪い状況を想像していたが、そのうちの一つがいきなり現実のものとなった。しかし、迎えがいないのは結構痛いな。そうとう疲れる。
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# by kakasi0907 | 2004-08-28 23:49