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写真3

二件目のトイレ予定地のシッディベリヤ市場の様子です。
男女別の公衆便所をどーん、と建てます。費用は民家トイレの三倍。
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# by kakasi0907 | 2005-02-15 01:05

写真2

続いてトイレの内装です。民家のトイレなのでちっちゃいですね。
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# by kakasi0907 | 2005-02-15 00:59

2月14日 義務化

唐突にブログを書く事が義務化したような気分になり、昨日は更新しなかった。

昨日は中国とフランスから客がやって来た。プラネットファイナンスという団体がVSSUと関わりを持っているそうで、そこからの客だ。
それぞれフランス、インド、中国に拠点があるらしい。
二人とも女性で、中国人が英語べらべらで少し驚いた。
マイクロファイナンスは現地国籍の人間がパワフルに活動を行っているケースが多いような気がする。中国はまさに実践の場だそうで、彼女もパワフルだった。
フランス人の方は比較的無口で、自分にとっては彼女の方が話しやすく、上の内容と全く同じ事を話すと、確かにそうだね、と妙に話が合い少し楽しかった。

今日はカルカッタへ行く予定だったが、職員から近くの街に両替が出来るところがあるという情報を得たため、行く必要がなくなった。マジかよ。早く教えてくれよ、という気分になる。
どうも、地元の人向けの旅行代理店らしい。なんにせよ、凄く気が楽になった。

上の情報が無ければカルカッタへ行く予定だったが、今朝体調を崩したため、結局行かなかったと思う。
ここ最近もう真夏の気候で、日中下手をすれば37度まで上がるらしい。いわゆる酷暑期というやつに入りつつ有る。
この時期は昼は無茶苦茶暑いのに、朝は比較的寒く風を引きやすい。厄介な季節だ。寝間着と毛布の加減が難しすぎる。
少し熱が出て、目の奥が痛かった。風邪薬を飲んで昼寝した。

Mac向けのメッセンジャーがバージョンアップしたようで、新しいものをダウンロードしなければ継続して使う事が出来ないとの情報が入った。
インド農村部からの回線は遅く、ダウンロードは非常に厄介な作業になった。
最初に試してから7日目、ようやく全て落とし終わる。
早速サインインし、久しぶりに友人と話す。もうじき日本に帰る事になる、という話題が中心だった。

明日は朝九時からシッディベリヤへ行く。工事が始まっているはずだ。

ここ二週間くらい死と絶望について考えていた。こんな事を書くとカッコいいが、実際はとても情けない話。おそらく、インドに来る前に読んだ漫画(その漫画は人が絶望によって老化する、というものだった)と、インドに来てからこの目で体験した様々ないきものの姿がそう言う事を俺に考えさせたのだと思う。
多分俺は、死と絶望が訪れる事を恐れて部屋の角に丸くなり、あなたに死は訪れない、絶望も訪れない、という答えが誰かから与えられるのを母親におもちゃを強請る子供のように待っていたのだと思う。
死は確実に訪れるし、絶望が訪れないという確証も無い。それが真実だろう。
重要な事は対決する事だ。二つを恐れて部屋の隅に縮こまりたくなる自分を抑えて、恐怖と対峙しなくてはならない。それは、なんというか、生きる勇気、とでも言えばいいだろうか。
そんな事に想い至ると不意に闘争心が燃え上がって来た。ああ、この二週間の俺、まじ情けねぇ。

また、生きる上での確信のようなものも求めていた。これに沿って生きれば絶対に正しい、と確証の持てるもの。
自分は「確実な死の訪れ」という事実から、自分がどう生きるべきか、という事を導きだそうとしていた。死と絶望について考えるときと同じ様に、自分がどう生きたいかという問いを排除して、自分の意志とは別のところでかくかくこう生きるべき、という絶対的なものを求めていた。
しかし、どう生きるべきか、という問いに個人の価値判断は不可欠だ。
確実に死が訪れるという事は、すなわち生きる事の出来る日数が限られているという事だが、その事実だけでは人生の何も決定付けられはしない。
例えば、良く聞く話に「人生は限られているのだから日一日を真剣に生きなければならない」というものがあるが、別にのんべんだらりと人生を無駄に生きたって良いはずだ。
そこには結局のところ、個人の価値判断がある。個人がどう生きたいか、によってどう生きるべきかは変わるのだ。

俺はこの二週間、空から答えが与えられるのを待っていた。しかし、そんな事はありえないし、今思うとぞっとする。
仮に今、宗教が俺の前に現れたとしたら、俺は盲目的に従ったのだろうか。
重要なのは自分の意志で死と絶望の恐怖と対決し、自分がどう生きたいかを定める事にある。自分の意志というものが単なる経験の積み重ねの幻想に過ぎないのだとしても。
あまりにも唐突だが、そう思った。

とりあえず、一件目のトイレ(ラムロチャンプル村民家)のトイレです。
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# by kakasi0907 | 2005-02-15 00:38

2月12日 SNES消去

情けない話から。
小さい頃ドラゴンクエスト4をプレイして以来、ゲームが結構好きだ。
インドに来る時も、多分向こうで寂しくなるだろうと思い、PCにスーパーファミコンのエミュレータをダウンロードして持って来た。
エミュレータのおかげでイギリス人とは仲良くなれたし、インドでの生活にストレスを感じた時は解消の手段となった。
ただ、最近トイレを作ったり生物の勉強をしていると、エミュレータを無性に邪魔に感じる瞬間がある。
PCでノートを取っていたり、トイレの次の一手を打ち込んでいると、エミュレータのアイコンがやけにちらつく。情けない事に、心の弱い俺はうっかりクリックしてしまったりする。
勉強の妨げとなっても、ゲームは好きだ。それで誰かから軽蔑されてしまっても、ゲームを通じて出来る友達もいるから、それでいいと思っている。
でも、この最後の半月は、悪いけれど俺の生活から退場してもらおう。
エミュレータとそのロムをゴミ箱に入れ、完全に消し去った。

今日はあらためて学校を訪問した。トイレについて話す為だ。
やはり一人で行く事に挑戦してみようと思い、ママ氏に断って一人で向う。
さすがに教師。英語が喋れる。職員室に着くと英語教師が出迎えてくれた。
トイレの費用を聞くと、ちょっと判らないけど、だいたい1万から2万ルピーくらいかな。との事。うへぇ、そりゃ高い。
現在寄付の残り金額は9000ルピー程。2万は無理だ。そう告げると、9000ルピーでもなんとか作れるし、それは私たちに取ってとても役立つ、との返答が返ってくる。
それは俺も知っている。民家のトイレは5000ルピー、マーケットのトイレは男女別室で1万4000ルピーだった9000ルピーでもそれなりのものが作れるはずだ。ただ、それで良いのかな?という疑問は残る。やはりある程度のクオリティが必要なのでは無いだろうか。
少し考える時間が必要だ。ママ氏と相談する必要がある。
そう告げてその場を辞した。

学校には生徒が350人居る。彼らが毎日使う以上しっかりとしたものを作る必要が有る。加えて性差を配慮したものである必要があるだろう。
生徒の両親から協力を得る事は出来ないだろうか?350人から10ルピーずつ徴収すれば3500ルピーだ。
そのためには、どうしたら良いのだろうか。
ううむ、やっぱり俺一人じゃ無理だ。ママ氏に相談して次は一緒に行ってもらおう。

明日は祭り。久しぶりにハッチホッチが食べれる。嬉しい。
明後日はカルカッタへ行く予定だ。すげぇ鬱だ。行きたくねぇ。

このブログに写真をアップしようとずっとトライしているのだけれど、画像選択後の別窓でアップロードボタンをクリックしても、どういう訳かうんともすんとも言わない。一体どうなっているのだろうか。
Macだからか?あるいはインドだからか?
いずれにしても、残念だ。
# by kakasi0907 | 2005-02-13 00:20

2月11日 問題勃発

朝九時半にママ氏とシッディベリヤに行くと、着いてそうそう問題が起こる。
予定地の一部に突然持ち主が現れたとの事。もともとあるショップキーパーから提供された土地だが、トイレを設計したところ少しその土地からはみ出る。はみ出る部分は所有者不明の土地で、特に問題ないだろうと考えていたが、昨日突然持ち主が現れたと言う。
新たな持ち主はトイレを作る事に余り関心が無い様で、現在組合員総出で説得に当たっているらしい。こういった場合、自分が何故トイレが必要かを説明して納得してもらわなければならないのだが、自分には専門的な知識が無い。裏付け無しにプロジェクトを行ってしまう事はどうかと自分でも思うが、実際に住民が求めているという事が何より重要と考えた。
説得結果が出るまで一日待ってくれ、との事。説得に失敗した場合の候補地が四カ所提示される。全て確認したが、仮にこのどれかに変更になっても特に問題ない土地であると感じた。しかし、現時点での予定地を見ると既に土台が作られ始めていた。今変更になると余計に費用がかかってしまうかもしれない。できれば説得に成功してほしいところ。
早ければ明日、遅くとも日曜日には施工を再開するとの事。その場合一週間で完成するらしい。ただし、責任者であるビジョイ氏がマーケットに居る時のみ工事を行うため、実際にはもう少し日にちがかかるだろう。俺が3月1日に帰るという事を告げると、ならばそれまでにはかならず完成させるよ、と心強い。

諸処の確認が終わり、マーケットの雑貨屋でチャーイを飲んでいると、斧を持った女の子が四人程やってきて、何か俺に話しかけて来た。
歳は幾つか?と聞かれたので、22だ、と答えると、え?とてもそうは見えない、との事。ならば幾つくらいに見える?と聞くと、最低でも30。失礼な。
その後今日本では雪が降っている、とかあたりさわりの無い会話をして彼女達は帰って行った。それにしても彼女達は一体何故斧を持っていたのだろうか。
まるで怒り狂うカーリー神のようだ。

午後、ラムロチャンプルのトイレへ行く。写真を撮る為だ。
先日母と妹を連れて村を歩いたが、しきりに写真を撮っていた。それ以来、子供や村人達が妙に写真をねだったり意識したりする様になり、微妙な距離感が損なわれ少しやりにくい。自分が一人でラムロチャンプルに通い詰めて形作られつつあった距離感が、デジカメという先進国のテクノロジーによって変質してしまった感がある。
カルカッタの街を歩くと、観光客目当ての詐欺師達が強引に馴れ馴れしく話しかけてくるが、ラムロチャンプル村の人たちも妙に馴れ馴れしかったり、妙に畏まっていたり、なんだかカルカッタを歩いているような感じがする。もちろん彼らと詐欺師達を同じ土俵の上で語るのはあまりに暴力的だけれど。
俺がうまく接する事ができれば問題ないのだけれど、あまりにも馴れ馴れしくされてしまうと、面食らって少し冷たくなってしまう。まだまだ修行が足りない。
少し難しいな。

トイレの写真を撮って帰る途中学校を通りがかる。
ここまで二つのトイレはママ氏からの多大なサポートの元で行って来た。次のトイレはできれば自分の力で行いたい、という野望を持っていた。
野望に駆られて単身学校に乗り込む。トイレがいくらくらいかかるか、協力は出来るか、などと言った事を先に確認してしまおう。そう思った。
しかし、折悪しく今日は運動会だったようで、教師達は校庭で生徒をまとめるのに大わらわ。そして、俺にびっくりしてしまった生徒達はもう大騒ぎ。収拾がつかなくなってしまった。
何故ここに来たのか、今日は日を改める、という事を説明するだけでも恐ろしいエネルギーを費やした。やっぱりママ氏と一緒に来るべきだったかな、と少し後悔する。

ところで、学校にトイレを作るならば、再びカルカッタへ行きルピーを手に入れる必要がある。うへぇ、またあの電車に乗らなきゃ行けないのか。母さんを送って行った時に換えておけば良かったなぁ。
まぁしょうがないか。

昨日と比べて少し良いリズムになってきたかもしれない。仕事をしてブログにかき込む。
# by kakasi0907 | 2005-02-11 22:36